企業がSNSを導入するメリットとは?各SNSの特徴やメインユーザーを解説
スマートフォンの普及やインターネットの普及により、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者が年々増加している現代では、SNSは日常生活では欠かせないものとなっています。
企業のビジネスツールとしても注目を集めるSNSですが、効率的に活用するためには各SNSが持つそれぞれの特性について理解をしなければなりません。
本コラムでは、日本国内で主要SNSとなっている「LINE」「YouTube」「Instagram」「Twitter」「Facebook」ついて特徴を詳しく解説していきます。
目次[非表示]
SNSがビジネスツールとして人気の理由
近年、SNSがビジネスツールとして人気の理由は主に次の3つが挙げられます。
・利用率が高い
・拡散力に優れている
・購買行動モデルの変化
利用率が高い
(出典:2022年度SNS利用動向に関する調査|ICT総研)
日本国内におけるSNSの利用者は年々増加しており、2024年末には利用者数は8,388万人、ネットユーザー全体に占める利用率は83.2%に達すると推定されています。
日本国内の総人口は年々減少を続けていますが、スマートフォンの普及や格安料金プランの登場などで、若年層だけでなく高齢者層においてもスマートフォンの普及が進んでいます。今後もSNSは生活に欠かせないツールとしてさらに認識され、利用者数は増加していくでしょう。
拡散力に優れている
SNSは基本的に無料で始めることができ、気軽に情報発信できるところが大きな魅力の一つです。
「これはいい!」「気になる!」と興味を持つ人が増えるほど、シェア機能やリツイートなどで情報が拡散されていくため、優れた拡散力をうまく利用することで自社商品の認知度を向上させられたり購入に繋げられることが可能となります。
購買行動の変化
SNSは情報を探すための目的で利用する人も多くいます。総務省が令和5年5月に出した「通信利用動向調査」では、SNSを「知りたいことについて情報を探すため」に利用している人が6割を超えています。
(出典:令和4年通信利用動向調査|総務省)
インターネットの普及により、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを用いた情報収集だけでなく、SNSを検索ツールとして利用する人が増えているのです。「#(ハッシュタグ)」を用いて他のユーザーが投稿している感想や口コミなどが手軽に検索でき、より商品に親近感を持ちやすいため購買意欲も上がります。
利便性も高く、情報収集の手段として多くのユーザーが活用するSNSを導入することで、企業は効率的にマーケティングができるでしょう。
国内の主要SNSの特徴とは?
総務省が令和4年8月に出した「メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、日本で利用されている主なSNSの利用率は以下のようになっています。
(出典:令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>|総務省)
よく利用されている主要なSNS別にそれぞれの特徴をご紹介していきます。
YouTube
(参照:https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2022-1/)
・世界最大の人気動画配信プラットフォームで幅広い年齢層に利用されている
・「ライブ配信+投げ銭」も可能
・YouTubeにて多くのフォロワーを集めるユーチューバーはさまざまなジャンルで存在するため「インフルエンサーマーケティング」の市場は他のSNSと比べても大きい
・Google社傘下のサービスのため、Googleのビッグデータを活用した動画広告配信ができる点も大きな魅力
・「チャンネルメンバーシップ」では月額制のサブスクリプション型動画チャンネルを作成することも可能
LINE
(参照:https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/smart-channel/)
・日本では月間ユーザー数が最も多いメッセージアプリであり、幅広い年齢層が活用している
・無料で通話やチャットができるため、連絡用やコミュニケーションツールとして大変人気
・LINE公式アカウント運用により、ターゲットユーザーへの情報発信やコミュニケーションとして活用できる
・1対1のクローズドな情報発信(クーポンやお得情報など)に向いている
・「LINEマンガ」や「LINEニュース」などへの利用者の多さを生かした広告配信は強み
(参照:https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/)
・画像や動画のビジュアルコンテンツに特化したSNSで10〜30代の男女に人気
・投稿後24時間で消える「ストーリーズ」「ライブ配信+投げ銭」「リール」など機能がある
・「ショッピング機能」によりECサイトへ誘導することも可能
・ビジュアルメインのため、自社の世界観をターゲットに訴求できる
・インスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーも多く活用しているため、インフルエンサーマーケティングも盛んに行われている
・Facebook社の傘下のため、詳細なターゲティング広告も活用できる
・インスタグラマーの投稿を自社広告として配信できる「ブランドコンテンツ広告」も人気
(参照:https://twitter.com/TwitterJP/status/923671036758958080)
・140文字以内のショートテキストを「つぶやき」として投稿できるSNSで20〜40代の男女がメインとするユーザー属性
・リアルタイム性に優れていて、トレンドの情報収集が盛んに行われており、他のSNSに比べて拡散性が高い
・投稿をシェアできる「リツイート」により爆発的な拡散(バズ)が期待できる
・1つの投稿に4枚までの画像を同時表示できるため、情報量を増やすことも可能
・「フォロー&リツイートキャンペーン」など、拡散性の高さを生かしたTwitterキャンペーンが人気
・ファンを獲得する目的で利用している企業も多い
・24時間で自動的に削除される「フリート」、リアルタイムの音声サービス「スペース」の機能もある
(参照:https://japan.cnet.com/article/35139021/)
・世界で最もユーザー数が多いSNSで30代〜50代の男女が多く利用している
・実名登録制であり、ビジネス向けのコンテンツと相性が良い
・匿名性が低く、学歴・仕事・ライフステージなど様々な情報をもとにしたターゲティング精度の高い広告配信が可能
・「Facebookページ」機能ではホームページのように情報を発信することができ、イベント集客にも強い
・Facebook上で販売できる「ショップ」機能では、ECサイトへの集客や販売にも貢献してくれる
TikTok
(参照:https://markezine.jp/article/detail/37145)
・ショートムービーの作成、投稿ができる動画共有サービスで、10〜20代の男女に特に人気のあるSNS
・元々は中国のサービスで、アジア圏では多くのトレンドや有名人がTikTokから生み出されている
・編集が簡単にできるため、誰でもハイクオリティかつダイナミックな編集が可能
企業のSNS利用の実態
(出典:平成30年通信利用動向調査|総務省)
上記データによると、SNSを導入している企業の約7割が「商品や催物の紹介・宣伝」目的で利用していることが分かります。このように、数多くの企業で自社商品やサービスの紹介、最新情報のアナウンス、採用活動のツールとしてSNSが利用されています。
ユーザー側もわざわざ公式ホームページなどを検索しなくてもSNS上で情報収集が手軽にできるメリットがあります。
企業がSNSを導入するメリット
企業がSNSを導入するメリットは大きく次の3つが挙げられます。
・無料で始められる
・ブランディング効果が高い
・低コストで認知度を高められる可能性が高い
SNSは運用だけであれば基本的に無料で始められるものばかりです。自社でアカウント運用ができればコストをかけることなく自社ブランドや商品・サービスの情報を多くの人に届けることができます。
また、SNSで発信する情報の雰囲気や世界観を統一することで、ユーザーに持って欲しい企業イメージを定着させていくことも可能です。SNS運用を上手く活用することでブランディング効果UPを狙えます。
さらに、SNS上で影響力の強いインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングは、低コストで一気に認知度を高められる可能性があります。企業が発信する情報よりも親近感のあるインフルエンサーの口コミによって、ユーザーは商品やサービスを身近に感じやすく購買意欲向上に繋がるのです。
SNS広告やSNS運用代行サービスなどある程度コストがかかることもありますが、トータルで見れば費用対効果の高いマーケティング施策ができるのもSNS導入のメリットと言えるでしょう。
まとめ
SNSは効果的に運用することで最大限のビジネスツールとして効果を発揮できます。それぞれのSNSの特性を理解した上でマーケティングの一環として導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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