シャドウバンとは?リーチが減る理由と解消方法について解説
「最近、インプレッション数やリーチ数が極端に少なくなっている…」
「新規フォロワーの伸びがいきなり悪くなった」
「いいねの数が減ってきた…」
SNS運用をしていく中で、このようなお悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか?
そうなってしまっている原因として「シャドウバン」になっている可能性があるかもしれません。
おすすめや検索結果に表示されなくなってしまうペナルティである「シャドウバン」になってしまうと、集客目的などマーケティング施策でSNS運用している人にとっては痛手です。
本コラムでは「シャドウバン」になる原因と確認方法、対策について解説していきます。
目次[非表示]
- 1.そもそもシャドウバンとは?
- 1.1.アカウント凍結との違い
- 2.シャドウバンされるとどうなる?
- 2.1.シャドウバンの原因
- 2.2.Twitterの4つのシャドウバン
- 2.2.1.Search Suggestion Ban(サーチサジェッションバン)
- 2.2.2.Search Ban(サーチバン)
- 2.2.3.Ghost Ban(ゴーストバン)
- 2.2.4.Reply Deboosting(リプライデブースティング)
- 3.シャドウバンの確認方法
- 3.1.Twitter
- 3.1.1.チェックツールを使う
- 3.1.2.Twitterの検索機能を使う
- 3.2.Instagram
- 3.3.TikTok
- 4.シャドウバンの解消方法
- 5.シャドウバンにならないために
- 6.まとめ
そもそもシャドウバンとは?
「シャドウバン」とは、各SNSコミュニティでユーザーが不適切な投稿やコミュニティガイドラインまたは利用規約に違反をした場合に、運営者が予告なく、アカウントに制限をかけることを意味します。
違反の深刻度や回数によってペナルティの度合いが異なることもあり、最悪アカウントを停止(アカウント凍結)される場合があるため注意が必要です。
アカウント凍結との違い
各SNSでの一般的なペナルティは、「アカウント凍結」です。
明らかな利用規約の違反があった場合、ユーザーはそのアカウントにログインできなくなります。アカウントが凍結されると、該当のアカウントはもう利用できなくなるのです。
「アカウント凍結」の場合は、本人とフォロワーを含めたユーザー全員がSNS運用側からの措置を確認できます。一方、「シャドウバン」の場合には通常通りアカウントの利用はできるため、本人含めたフォロワーには変化がないように見えます。そのため、措置が行われた時に気づくことが難しくなるのが厄介なところです。
ペナルティの重さの違いとして「シャドウバン」の先に「アカウント凍結」があると考えておけば良いでしょう。
シャドウバンされるとどうなる?
シャドウバンになってしまった場合には基本的に以下のような影響があると言われています。
・投稿がおすすめに載らなくなる
・投稿の閲覧数や動画の再生数が激減する
・いいねやコメントが増えなくなる
・フォロワー数が増えなくなる
・検索結果に表示されなくなる
シャドウバンの原因
シャドウバンの原因を一言でまとめると、基本的に「ガイドライン違反」です。主にTwitterやInstagram、ティックトックでシャドウバンの対象とされるものは以下になります。
・ハッシュタグのつけすぎ
・重複した内容の過剰投稿や連続投稿
・特定の禁止ハッシュタグの使用
・スパムだと判断された
・悪意のある画像や動画のアップロード
・外部リンク(URL)をつけた内容の過剰投稿
・ツイートや返信、フォローなどの自動化
・フォローとフォロー解除を過剰に行う
Twitterの4つのシャドウバン
Twitterのシャドウバンには以下の4種類があります。
Search Suggestion Ban(サーチサジェッションバン)
「Search Suggestion Ban」とは検索結果にツイートが表示されにくくなるバンです。Twitterでは、検索結果において表示する順番に優先順位を付けています。シャドウバン時には優先順位が低くなってしまうため、検索結果に自分のツイートが表示されにくくなってしまうのです。
また、ツイートが「不適切(センシティブ)」コンテンツの扱いを受けるため、『センシティブな内容を含むものを表示しない』と設定しているユーザーにはツイートが表示されなくなります。
Search Ban(サーチバン)
「Search Ban」とは、検索結果にアカウント・ツイートが全く表示されなくなるバンです。また、ハッシュタグを付けたツイートも表示されません。
Ghost Ban(ゴーストバン)
「Ghost Ban」とは、自身のリプライが第三者から見えなくなるバンです。リプライを送ったユーザーと送られたユーザーにしかリプライを見ることができなくなり、送信先に通知がいきません。
Reply Deboosting(リプライデブースティング)
制限対象のリプライだと判定されると、第三者のユーザーがその元ツイートを開いても自動的にはリプライが表示されず、「さらに返信を表示する」の中に隠される状態になります。
「Reply Deboosting」は、制限対象のリプライだと判断されると、自分の送信したリプライが第三者には自動的には表示されず「さらに返信を表示する」の中に隠されてしまう状態のバンです。
シャドウバンの確認方法
シャドウバンの可能性があるかないかを確認する方法を、主なSNSを例としてご紹介します。
Twitterでのシャドウバンの確認方法は「チェックツールを使う方法」と「検索機能を使う方法」の2種類あります。
チェックツールを使う
1.サイトにアクセスする(テェックツールはこちら)
2.アカウント名を入力し、「CHECK」ボタンを押す
自分の運用しているアカウント名を入れてチェックツールの結果を待つことで、今現在のアカウントの状態を知ることができます。
Twitterの検索機能を使う
Twitterの検索欄に「from:アカウント名(ツイッターID)」を入力し検索します。検索結果に自分のアカウントが表示されればシャドウバンにはなっていないことが確認できます。
もし、検索結果に自分のアカウントが出てこなかった場合はシャドウバンになっていると判断できます。
Instagramでシャドウバンされているかを確認する方法としてインサイトを見ることも一つですが、最も早く確認できる方法が以下になります。
1.マイナーなハッシュタグをつけて新しく投稿する
2.自分とは別のアカウントでそのハッシュタグを検索
3.「最新」にその投稿が表示されているかを確認
もし、「最新」にその投稿が表示されなかった場合はシャドウバンされている、という判断ができます。
TikTok
TikTokでは以下の3種類の方法でシャドウバンの確認をすることができます。
・投稿のインサイトでおすすめ表示への流入回数をチェック
・TikTok動画の再生回数の推移をチェック
・投稿のいいね枠をチェック
投稿した動画がおすすめに表示されなくなることで、フォロワー外のユーザーに表示されなくなります。そのため、投稿にいいねをしてくれている人がフォロワーのみだった場合、シャドウバンされている可能性が高いと判断することができます。
シャドウバンの解消方法
シャドウバンは運営側から軽めのスパム判定を受けるものであるため、基本的には徐々に解除されていくのを待つしかありません。諸説はありますが、シャドウバンによる制限される期間は、2日〜2週間程度です。
そのため、最低でも2日間はアカウントにログインしない、自動いいねやフォローをしないといった行動をとると良いでしょう。制限されている間に、またシャドウバンされるような行為をしてしまうと、新たな制限が加えられ、制限される期間もその分長くなってしまう可能性が高まります。
また、シャドウバンの原因になっていそうな投稿は消しておきましょう。
シャドウバンにならないために
シャドウバンにならないようにするためには次のことに気をつける必要があります。
・ガイドライン遵守
・ハッシュタグを乱用しない
・複数の投稿において、繰り返し同じハッシュタグを流用しない
・投稿を適切な頻度にコントロールすること
・「いいね」をしすぎない/自動ツールを利用しない
・過剰なフォロー・フォロー解除をしない
・URL付きツイートばかりをしない
SNS運用の前に各コミュニティの利用規約を確認しておくことが非常に大切です。
また、「複数の投稿において、繰り返し同じハッシュタグを流用」は無意識にやりがちな方も多いので注意してください。
まとめ
シャドウバンはおすすめや検索結果に表示されなくなることで新規ユーザーの獲得が難しくなってしまい、SNS運用をする上では機会損失になりかねないので、できるだけ避けたいペナルティです。
普段から投稿する内容に気をつけて、不自由なくSNS運用ができるようにしましょう。今回ご紹介したシャドウバンになる原因や対策が少しでも参考になれば幸いです。