「バイラルマーケティング」とは?口コミを活用したマーケティング手法の成功ポイントを解説!
マーケティング手法には様々な種類がありますが、その中の一つに口コミによる「バイラルマーケティング」という手法があります。
本コラムではバイラルマーケティングの概要や似ているマーケティング手法である「バズマーケティング」との違い、成功のポイントなどを解説していきます。
目次[非表示]
- 1.バイラルマーケティングとは?
- 2.バイラルマーケティングとバズマーケティングの違い
- 2.1.バズマーケティングとは?
- 3.バイラルマーケティングのメリット
- 3.1.過度に宣伝することなく認知拡大を目指せる
- 3.2.低コストで行うことができる
- 4.バイラルマーケティングのやり方
- 4.0.1.1次的バイラルマーケティング
- 4.0.2.2次的バイラルマーケティング
- 4.0.3.紹介埋め込みタイプ
- 5.バイラルマーケティング成功のポイント
- 5.1.魅力的なコンテンツを作る
- 5.2.マッチするメディアを見極める
- 5.3.情報をシェアしやすい状況を作る
- 5.4.炎上の危険性を見極める
- 6.まとめ
バイラルマーケティングとは?
「バイラルマーケティング(Viral Marketing)」とは、主にインターネットやSNS、メールを利用した口コミによって情報を広めていくマーケティング手法です。
バイラルマーケティングの「バイラル(Viral) 」とは、『感染的な』という意味を持ちます。ウイルスが感染・増殖するように人から人へ自然に情報が広がっていくことを狙ったマーケティング方法になります。
魅力的なコンテンツを用意することで、思わず「誰かへ教えたい!」という身近な人や不特定多数のユーザーに共有したくなるような心理を利用し、自動的に拡散してもらうという目的があるのが特徴です。
SNS投稿やブログ記事に「友達に教える」「SNSでシェアする」といったボタンを設置するのもバイラルマーケティングの一種となります。
バイラルマーケティングとバズマーケティングの違い
バイラルマーケティングと似ているマーケティング手法の一つとしてあるのが、インターネットやSNSを用いて行われる「バズマーケティング」です。
しかし、バイラルマーケティングとバズマーケティングには企業の介入度に違いがあります。
バズマーケティングとは?
バズマーケティングとは戦略的に口コミを発生させ、多くの拡散を狙ったマーケティング手法です。「Buzz(バズ)」とは、『ざわつき』という意味がありますが、SNSなどで投稿が多くシェアされる時に使う「バズる」という言葉もここからきています。
バイラルマーケティングは良い商品やサービスを「もっと他の人に伝えたい!」という心理を利用して自然に情報が拡散されていくのを狙ったマーケティング手法です。
一方でバズマーケティングとは、戦略的・人為的に人々の注目を集めて情報を拡散していく目的のマーケティング手法です。ターゲット層に影響力のあるインフルエンサーを起用したり、継続的に注目されるように企業は施策を行っていきます。
このように、バイラルマーケティングとバズマーケティングの違いには、企業の介入度が低いか高いかという違いがあるのです。
バズマーケティングについてはこちらのコラムで詳しく解説しているのでぜひ合わせてご覧ください。
バイラルマーケティングのメリット
バイラルマーケティングによるメリットとしては大きく以下の2つが挙げられます。
- 過度に宣伝することなく認知拡大を目指せる
- 低コストで行える
過度に宣伝することなく認知拡大を目指せる
バイラルマーケティングは、自社コンテンツに興味を持ってくれた顧客やユーザーが近しい人や不特定多数に向けて情報を発信してくれることで、自然とターゲット層へのアプローチが可能です。
企業が過度に宣伝することなく自社ブランドや商品・サービスの認知拡大が期待できます。
また、近しい人からの広告感のないコンテンツの情報がシェアされることにより、信頼を得やすいということもメリットの一つです。
低コストで行うことができる
バズマーケティングなどの人物に商材を宣伝してもらう手法では、依頼料がかかる場合がほとんどです。
しかし、バイラルマーケティングは顧客それぞれが口コミ拡散の起点となってくれるため、広告などよりも低コストで認知拡大やブランディングが可能となります。
低コストで効果を上げられるという期待ができるのも大きなメリットの一つです。
バイラルマーケティングのやり方
バイラルマーケティングのやり方は以下の3種類に分けられます。
- 1次的バイラルマーケティング
- 2次的バイラルマーケティング
- 紹介埋め込みタイプ
それぞれご紹介します。
1次的バイラルマーケティング
「1次的バイラルマーケティング」とは、顧客やユーザー自らがコンテンツを紹介したいと考え、「自然発生的に」身近な人へ口コミを広げてもらう手法です。
そのためには、企業はユーザーの心に響く魅力的なコンテンツを作成する必要があります。
2次的バイラルマーケティング
「2次的バイラルマーケティング」とは、情報をシェアをすることで魅力的な報酬やお得な特典を付ける手法です。
SNSシェアキャンペーンやお友達紹介キャンペーンなどでインセンティブを与える代わりに口コミを拡散してもらうという狙いがあります。
しかし、インセンティブがユーザーにとって魅力的ではない場合、効果がいまいちという結果になってしまう可能性もあるため注意が必要です。
紹介埋め込みタイプ
「紹介埋め込みタイプ」とは、アプリやメールなどの無料webシステムなどに多いタイプで、サービスを利用すると宣伝も同時に表示される手法です。
このタイプは、ユーザーがたくさん使うほど宣伝効果が高まります。
バイラルマーケティング成功のポイント
魅力的なコンテンツを作る
バイラルマーケティングでは、顧客やユーザーに「共有したい!」と思ってもらえるような魅力的なコンテンツを作成することが最も重要です。
ターゲット層に合ったコンテンツ作成をするために、流行やニーズを積極的に取り入れるのはもちろん、動画や画像を上手く活用して宣伝効果の高いコンテンツ作りにこだわりましょう。
マッチするメディアを見極める
せっかくユーザーの心に響く魅力的なコンテンツを作成できたとしても、ターゲット層とマッチするメディアを活用できなければ最大限の効果を発揮することはできません。
拡散先にターゲットである年齢や性別の利用者が多いのか、コンテンツと相性のいい媒体なのかを考慮して利用するメディアを選びましょう。
コンテンツ作成に画像や動画を使用するのかでも相性のいいメディアを見極める必要があります。
情報をシェアしやすい状況を作る
「誰かに紹介したい!」「共有したい!」と思ってもらえても、簡単にシェアすることができないと情報拡散のハードルが上がってしまいます。
『友達に教える』『SNSで共有する』などといったボタンを設置することで、簡単かつ気軽に拡散のアクションを起こしてもらいやすくなります。
炎上の危険性を見極める
バイラルマーケティングは人から人への口コミを利用したマーケティング手法になるため、ちょっとしたことで炎上する恐れもあります。
そのため、「違法かどうか」「広告感があからさまかどうか」などといった危険なラインを見極めることもとても大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はバイラルマーケティングの概要ややり方、成功のポイントについてご紹介しました。
バイラルマーケティングは、顧客やユーザーにコンテンツを拡散してもらうことで自社ブランドや商品・サービスの認知拡大を目指すマーケティング手法です。
意図した通りに反応を得ることができれば、低コストで効果的にブランディングを行うこともできます。
BtoCだけではなく、BtoBにも効果的なマーケティング手法となりますので、ぜひ成功のポイントを参考に取り入れてみてはいかがでしょうか。